おいしい芋を届けたい 高柳 好男

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どんな活動をしていますか?

 さついまいもの栽培や芋ほり体験などをしています。

はじめたきっかけはなんですか?

 父がさつまいもやミツバ、ホウレンソウなどの畑仕事をしていて、私が長男だったこともあり18歳の時から手伝うことになりました。そこから40年近くさつまいも栽培をしています。

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土から出てくる芋を見たときの興奮はクセになります。

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市内をはじめ、東京から芋ほり体験教室に来ていました。収穫体験した子供からは喜びの声が。

一番大切にしていることはなんですか?

 おいしいと納得できるものを作ることです。

 どの農家さんもそうだと思いますが、さつまいもも天候や品種によって肥料の種類や量を変えています。肥料をやりすぎると大きくなりすぎてしまうし、少なすぎるとうまく育ちません。ただ、その芋に適した肥料の量だと言われていても、植えた土の具合によってはその量が適切でない場合もあります。前の年にその土がどのようなコンディションだったかを把握していないと適切な肥料を与えることができないのです。日々芋の成長の様子を観察して、肥料の量や種類が適切かを判断しなければならないので、子供を育てるように毎日毎日世話をします。

 こんなに世話をしても収穫したものがおいしいとは限らないのが大変なところでもありますね。雨が続いたり、晴れてばかりだったりすると、思った通りに芋が成長しませんから。「このくらいの質の芋がこれくらい収穫できるだろう」と予想して取引先と話をするので天候不良が続くとヒヤヒヤします。だからこそ予定通りの量が収穫できて、味見をしたときにおいしいと思えるものができると、とてもホッとします。

今後の目標を教えてください

 新しい種類の芋を作ることです。最近よく目にするようになったシルクスイートという品種は紅まさりなどを交配させて生まれたとされています。しっとり系の焼き芋ができるので近年人気ですよね。同じ芋でも育てるのに適した土地とそうでない土地というのがありまあす。潮来の土にあったものをいち早く見つけ、育てて皆さんにおいしいと楽しんでもらえるような芋づくりをしていきたいです。

アピールポイント

 高柳さんが愛情込めて育てた紅はるかを蒸してみました。しっとりして甘い!高柳さんは「これは甘すぎるよ」と話していましたが、個人的にはスイーツ感覚の甘さがある糖度の高いさつまいもがお気に入りです。

  高柳さんが育てたさつまいもは、道の駅いたこにてイベント開催時などに購入できることがあります。
 道の駅いたこにあるリンクアップが加工している干し芋の原料は高柳さんが育てたさつまいもを使用しているとのことです。

 久々に体験した芋ほりはわくわくが詰まっていました。自分で収穫した芋を調理して食べる、なんて幸せな時間なんでしょう。新しい品種が潮来で生まれるのが楽しみです。

佐藤彩希佐藤彩希(さとうあやき)2018年に潮来市地域おこし協力隊に着任したばかりの札幌出身の私。水戸には3年間住んでいたけれど、潮来に住むのは初めてです。読書、マラソン、バイク…けっこう多趣味です。「潮来行きたいけど、今日混むかなあ?」なんて悩みがあちこちから聞かれるようなまちづくりのお手伝いをしていきます。

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