潮来を元気に その先頭に立つ 坂本 博行
どんな活動をしていますか?
福田屋食品の代表として豆腐をメインに油揚げ、がんもどき、こんにゃく、しらたき等を製造・加工・販売しています。毎日、午前中に製造、午後に配達をしています。配達先は、学校給食、直売所(スーパーや道の駅等)、病院、介護施設があります。
また、新たな商品を開発したいという想いがあり、代表になってから商品開発に力を入れ、試行錯誤しながら妻にも手伝ってもらい「豆乳レアチーズ」を開発しました。
はじめたきっかけはなんですか?
もともと牛堀町周辺は、宿場町や飲食店、呉服屋などの商店街がありました。その中で、代々豆腐などを生業としてお店を経営してきた歴史があります。私は高校卒業後お店に入り、この道を進み、そして10年程前に5代目として代表になりました。現在は、母と妻の3人でお店を営業しています。
出来立てのこんににゃくはどんな味がするのだろうか。味とともにどのように作られているのかも気になる。
製造だけでなく、パッケージに詰める部分まで行っている。
なかなか見ることができない機械。実際に動くとどうなるのだろうか。
一番大切にしていることはなんですか?
いいものを作りお客さんに喜んでもらうことを一番大切にしています。その結果が取引先の信用につながり、また、生産者としてのモチベーションにもつながってくるからです。信頼・信用を失うのは簡単で一瞬ですが、信頼や信用を得るのは難しいことです。だからこそ、失敗や成功を繰り返しながら、地道にコツコツを大切に日々の仕事に取り組んでいます。
また、豆腐は生もののため、自分では大丈夫だと感じていても季節や環境によって状態が変わってきます。だからこそ、よりシビアに丁寧に作ります。その時々の環境に合わせて作り、常に満足いただけるものを提供しようと心がけています。
今後の目標を教えてください
今後もより一層の信用・信頼を得られるような仕事をし、良くも悪くも噂になるようなお店にしていきたいです。そのためにもこれまでどおり変わらない品質のものを生産していくと同時に現状に満足せず新商品の開発にも取り組んでいきます。
また、「私の生まれ育った潮来をもっと元気にしたい」という気持ちも持っています。私が最初に動くことで、それを見た周りの人たちが「福田屋食品がやるならうちも何かやろう」という流れにしていきたいです。
変化を求め、挑戦・チャレンジすることは勇気が必要で難しいことです。それでも、何もしないで終わるよりはやれるだけのことをやる。0から1を生み出すことは難しいが、そのための努力は惜しまない。この姿勢がこれから先もお店を続け、潮来を元気にしていく上で大切なことだと知っているから・・・
アピールポイント
試行錯誤を繰り返し完成した「豆乳レアチーズ」。豆乳の味を残すか残さないか、好き嫌いのある豆乳だけにその部分にこだわったとのこと。最終的には、豆乳が入ってると言われなければ分からないほどの量に抑えられて製造されている。「道の駅いたこ」でも販売。地元の食材を扱うカフェ&レストラン「All about蔵」では、豆乳レアチーズにひと手間加えたオリジナルとして提供。
現状に満足することなく、「どうすれば売れる商品を作れるのか」、「どうすれば商品が売れるのか」を考え、チャレンジ・挑戦していきたいという想いを強く感じた。その想いの先には、食べた人に喜んでほしいという想いが込められているのだろう。
そして、「潮来を元気にしたい」という想い。協力隊の私も実現したいと考えていたこと。何か協力してできることはないだろうか・・・