健康は一杯の緑茶から 稲田 義宣
どんな活動をしていますか?
「茶の紀之國屋」の店主として静岡の契約農家から仕入れているお茶の販売をメインに行っています。お茶に限らず紅茶、コーヒー、ウーロン茶、健康茶、のり、しいたけ、鰹節なども取り扱ってます。また、お茶と合わせてお茶の道具(急須、湯吞み、茶道具、茶筒等)も取り扱ってます。
はじめたきっかけはなんですか?
もともとは、親が雑貨屋を経営する傍らお茶屋も経営していました。その中で、お客さんにお茶がとにかく喜ばれ多くの方がお茶を買っていくという光景をずっと見てきました。お客さんからは、「非常においしくて他のお茶は飲めない。ここのお茶がいい。」との声もありました。これまでは、親の商売を継ぐつもりはありませんでしたが、店番・手伝い等でお客さんと接しているうちにお茶の専門店にしたいということを強く思いました。
お店を継いだ後は、お茶の専門店にするべくリニューアルをし、約40年程前に現在の「茶の紀之國屋」が始まりました。
お茶以外にも品揃え豊富な急須、湯吞み、茶道具、茶筒等を扱っている。
お茶といってもその種類は豊富にある。
是非、稲田さんの話を聞きながらお茶を選んでほしい。
一番大切にしていることはなんですか?
お客さんに喜んでもらうため、良いものを売り・提供することを大切にしています。そして、お客さんに響くもの、おいしいもの、体にいいものを提供できるようにしています。また、添加物が入ってなく、できるだけ自然そのもの、素材の力を活かしたものを仕入れ、販売するように心掛けています。
販売するお茶は産地である静岡まで足を運び、多くの農家のお茶を見てきました。その中で納得できるものを厳選し、現在の契約農家から仕入れるようにしています。
今後の目標を教えてください
お客さんに必要とされるお店にしていきたいです。また、若い方を中心に多くの人にお茶の価値を知ってもらいたいです。昔の人はお茶の価値を知っていましたが、時代の変化とともに知らない人が増えてきているのが現状です。お茶の役割・働き、重要性を知っていただくと同時に健康に対する理解も深めてほしいと考えています。
※お茶の働き:血圧を下げる、塩分をコントールする、癌予防の成分等
お茶には神秘性があり、底が知れない可能性を秘めてます。魅力あるお茶を飲まないのは、人生大損です。なぜ昔の人は、健康で丈夫なのか。それを検証すればおのずとお茶にいきつくはずです。お茶は地味なものかもしれないが、そこには大事なものが隠されています。
まずは一杯、お茶はいかがですか。
アピールポイント
お茶を入れる際には最後の一滴(ゴールデンドロップ)まで入れてほしいとのこと。最後の一滴により凝縮された旨味がある。
お茶の魅力を知っているからこそ、それを多くの人に知ってもらいたい。その熱い想いを取材の中でひしひしと感じた。お茶の価値を知らずにお茶を飲む機会が減っている現状を変えたい。そう語る稲田さんの想いを実現させるためには、若者の一人である自分には何ができるだろうか。