自分の良さを磨いて伸ばす。塚本 健次郎

どんな活動をしていますか?

 毎日せんべいを手焼きして販売しています。

はじめたきっかけはなんですか?

 生計を立てるために、実家で兄と母がせんべい屋を始めました。東京の大学を卒業してからいたこに戻って店を手伝うようになったのがきっかけです。26歳の時に結婚して、いずれは自分の店を持ちたいと目標を立てました。30歳の頃、実家のせんべい屋が軌道に乗り始めたので、独立を決心しました。

嬉しいおもてなしです。焼きたてのせんべいと飲み物をいただきながら、奥様とのお話がはずみます。焼いている様子も間近で見られます。

お店の前を通る子供たちから「こんにちは」「さようなら」の言葉が毎日聞こえてきます。地域にとって大切な場所なんですね。

一番大切にしていることはなんですか?

 ほかと比べないことです。実家の商品との違いをよく聴かれますが、あえて違いを意識しないようにしています。違うものを作ろうということばかり意識してはいいものが生まれないような気がしているからです。とは言っても、新しいものを作っていかないと商売が成り立ちません。奥さんや女性スタッフの意見を取り入れ、ハート型のせんべいや、ざらめ付きのせんべいを商品化しました。人気の「えびせん」は奥さんのアイディアです。

今後の目標を教えてください

 新しいものは作っていかなくちゃなと考える毎日です。1つのアイディアとして、せんべいを写真に撮って「かわいい!」と思ってもらえるようなものを作りたいというのがあります。せんべい屋に若いカップルが気軽に来てくれるような商品を作りたいですね。

 一枚一枚手焼きのせんべいなので、作ることができる数には限りがあります。しょうゆの味加減や生地や炭の具合が気になるので毎日味見してしまいます。季節や天候によって出来上がり具合が変わってくるので、その変化には敏感で有り続けたいです。

 前は店の休みが火曜日だけだったのですが、自分たちの体調も考えていまは火曜日と日曜日の週二日を休みにしています。営業日は少なくなってしまいましたが、その分お客さんとの交流を深めるようにしています。最近は、近くの小学生が学校の行き帰りにあいさつをしてくれることが多くなりました。そういうちょっとした会話が地域の間で広がっていくような拠点に、このお店がなればいいなと思います。

アピールポイント

 潮来の名産品の米を中心に使って作り上げるせんべい。天候によってせんべいの仕上がりが毎日違うので味見は欠かさないそうです。作っている現場を見てからいただくせんべいは格別です。

 一枚のせんべいが出来上がるまでにかかかる時間は約5分。その間せんべいを裏返す作業を続けます。ずっと待っているとせんべいの中の空気がうまく抜けず、形が悪くなってしまうそうです。お店に来るお客さんとお話をするのはほとんど奥様。「妻が仕入れた情報を僕も聞かせてもらえるので、一日お店にいても、結構情報通なんですよ。」と話してくれました。インターネットより情報が早いかもしれません。

佐藤彩希佐藤彩希(さとうあやき)2018年に潮来市地域おこし協力隊に着任したばかりの札幌出身の私。水戸には3年間住んでいたけれど、潮来に住むのは初めてです。読書、マラソン、バイク…けっこう多趣味です。「潮来行きたいけど、今日混むかなあ?」なんて悩みがあちこちから聞かれるようなまちづくりのお手伝いをしていきます。

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