子育てしやすいまち・潮来になることを願って… いたこ子育てカフェ
どんな活動をしていますか?
いたこ子育てカフェというイベントの企画運営をしています。現在はメンバー8名と半年に1回のペースで実施しています。
目指しているのは、子ども連れで気兼ねなく来られるイベント、ママも子ども達も楽しめて、ママがリフレッシュできる時間を作ること。メンバーは皆子育て中のママ達なので、自分だったらどんなイベントに参加したいか、子ども達はどんな企画が楽しめるか?と、来てくれるお客さんの気持ちになって、毎回企画を考えます。定番は子ども服のフリーマーケットとハンドメイドの小物販売です。その他に、こども園の先生にリトミックをお願いしたり、ミツバチを育てているNPO法人の方に参加していただいてミツロウハンドクリームのワークショップをしたり、目玉となるような企画をするようにしています。
テーマを決めて開催することもあって、防災がテーマだった時には市内の小学校などを中心に400人を超える方からアンケートを取り、震災を経て意識や取り組みなどにどのような変化があったかといったことについて、たくさんの親御さんたちの声を集めて、アンケート結果を教育委員会など各所にお届けしました。
どならない子育てがテーマだった時は講師の方をお招きして、お話をしていただきました。
その時ごとの新たな取り組みも織交ぜながら、回を重ねています。
はじめたきっかけはなんですか?
2014年11月に1回目を行ったのですが、その頃は近隣の鹿嶋市や香取市でハンドメイドの販売などをする「マルシェ」がよく開催されていて、潮来にもこういうイベントがあったらいいなぁと、ママ友だった茂木郁子さんと2人で話したのがきっかけでした。
「潮来でもやりたいね」「子ども連れでもゆっくりできるように子どもを見守る人がいたらいいね」「お茶を飲むスペースもあるといいよね」などと話しをするうちに、ある時茂木さんが「やれる場所見つけてきたよ。出店してくれそうな人もいるよ」と行動に移して、そこから始まりました。
体にやさしいお菓子の販売に、お腹を満たしてくれるあたたかいおにぎり・豚汁の販売もあります。
飛び切り美味しい豚汁はどこかやさしい味わい。
おにぎりとともに食べるとそれはもう大満足。
一番大切にしていることはなんですか?
メンバーみんなでやること、無理せずやることを心掛けています。
来てくれる方に楽しんでもらうことが一番ですが、メンバーも無理をせずそれぞれの得意なことを活かして楽しみながらやることを心掛けています。メンバーにとっては、仲間と活動すること自体が楽しみにもなっていると思います。私も、イベントの企画運営を通して自信がついただけでなく、みんなと子どものことも気軽に話せることで、子育てに対してとても前向きになれたと感じています。
また子育て中だからこそ共感できることをイベントの運営にも活かしていきたいです。たとえばワークショップ中の無料託児も、「いいなぁと思っても、子どもを連れていると子どもが気になって参加できない」というメンバーの声から始まりました。
今後の目標を教えてください
潮来が子育てしやすいまちになるように、自分たちができることをしていきたいと思っています。
私は、普段は潮来市ファミリーサポートセンターのアドバイザーとして、子育て中の方と子育てを応援したい方をつなぐ仕事をしています。子育て中の方が、気軽に地域の方の力を借りられるようになれば、潮来市が子育てしやすいまちになるのではないと思うので、ファミリーサポートセンターの活動を通して、子育て世帯と地域の方々との橋渡しをしていきたいと思っています。又、ファミリーサポートセンターの活動は、子育て中の親にとって単に助かるサービスというものではなく、見守ってくれる地域の方とのつながりが深まることで子ども達の成長にもプラスになっていると感じています。
でも、潮来が子育てしやすい街になるためには、潮来だけじゃダメなのではないかとも思っているので、鹿行地域を視野にいれて活動していきたいと思います。
具体的には、鹿嶋市で冒険遊び場という子どもの遊び場づくりをしている「どろんこきっず」と一緒にわくわくネット65(わくわくねっとろっこう)というNPO法人を立ち上げる予定です。
子育てカフェが潮来以外で開催されたり、潮来で冒険遊び場をやったり、お互いの活動が広がっていったらいいと思いますし、仲間が増えていけば今とは違う活動もやれるかもしれないと今からわくわくしています。
アピールポイント
2017年12月、開場間もない子育てカフェの様子です。
布の手作り小物やこども服などのフリーマーケットはたいへんに充実しており、一つ一つを吟味していかれるお客様も多くいました。
ひとつのイベントを形にすることがどれほどの重みを伴うことかを思う。お話のふしぶしにそれを物語る言葉がにじむのだけど、印象に残ったのはそうした部分も含めてほがらかに語っていたところだ。開催日が間近に迫るにつれてスケジュールは慌ただしくなる。色々な調整などに追われる日々となることだろう。その内側にどのような苦労があるのかと考える。けれど本人たちによる言葉はいたっておおらかなものだった。それは自分たちと同じ立場にある”ママ”が何を求めているのかというところを大切にしているからかもしれない。どうせだったら子育てもなるべく楽しんでやるほうがずっといい。そんな思いのあらわれを感じた。