協力隊活動報告

特別更新

2019.10.23

【特別更新】災害ボランティア

皆さんこんにちは
潮来市地域おこし協力隊の森山です。

今日は、久しぶりの快晴かつ過ごしやすい気温ですね。

     

さて、今回は特別更新ということで
先週の金曜日から活動をしてきました「災害ボランティア」についての話です。(長文になります)

     

      「まず初めに台風により被害に遭われたすべての方々に謹んでお見舞い申し上げます」

     

今回の台風15号・19号により甚大な被害があった茨城県。

そんな状況にある被災地のために何かできないかという想いがありました。

被災地の支援といっても災害ボランティア、被災地の情報を発信する、
支援物資を送る、被災地(産)のものを購入する等さまざまな方法があると思います。

その中で今回、災害ボランティアとして活動しようと決めた理由は、東日本大震災での後悔があったからです。

大学生という比較的自由に動ける時間がありながら
「被災地へボランティアに行く」という一歩が踏み出せなかったのです。

もう同じ後悔はしたくないという(自己満足の部分もあるかもしれませんが
個人的な想いがあり、災害ボランティアへ行くことを決めました。

     

そんな想いの中、今回以下の3つの地域で活動をさせていただきました。

             

  

地元日立と同じ県北地域であること、都市部から遠いので
ボランティアの数が不足しているのではないかという考えからこの地域で活動することを決めました。

どの地域も潮来からは遠いので実家を拠点にボランティア活動をしてきました。

また、災害ボランティアセンターでは県内各地の社会福祉協議会の職員の方々がスタッフとして従事されていました。
(潮来の社会福祉協議会の方とも現地でお会いしました)

     

ここからは災害ボランティアについて

<現地についてからの簡単な流れ>

1. 到着後受付
  名前、住所、連絡先等を記入


2. 保険未加入の場合は加入の手続きを行う(お住いの社会福祉協議会やネットからも手続きができます)
  私の場合、当日現地で加入しましたが無料でした。

3. マッチング
  ボランティアへの依頼とボランティアをする人とのマッチングです。人数、男女、車両を提供できるか等によって
      分けられていきます。※活動現場までの移動手段(車両)がどこの地域でも不足していました。

4. 活動現場へ
  活動するグループが決まったらリーダーを決め、必要な道具(スコップ、一輪車、バケツ、ぞうきん等)を揃え
    出発。※道具はどの地域でも不足している感じがありました。持参できる人は持参のご協力を。


5. 活動
    あらかじめ決められた内容の作業を行う。(主に浸水した家財道具の運び出しと泥のかき出しがメインでした)

6. 活動終了
  作業の終了もしくは終了時間になったら、活動を止め災害ボランティアセンターへと戻ります。
  戻ったのち、借りた道具の返却や長靴の洗浄(消毒)、手洗い・うがいを行います。(感染症予防のため)

     

また、初めて災害ボランティアをする人は悩むであろう作業時の服装ですが、
汚れていいものであればなんでも大丈夫そうでした。(初参加の私も正直悩みました)

とにかく動きやすい服装(ヤッケ等)、長くて厚底の長靴、厚手長めのゴム手袋、マスクなどがあれば良いかと。

災害ボランティアセンターにも軍手・マスク等の備品はありましたが、
数が限られていますのでなるべく持参した方がいいですね。

     

     

このブログを見て、少しでも被災地のこと災害ボランティアのことを知っていただけたら幸いです。

また、ボランティアに行こうかどうか迷っているという方の後押しにもなればと思います。

     

私はそれぞれの地域で1日ずつ活動をしました。

作業によっては大変なものもありました。

しかし、被災された方はもとの生活を取り戻すべく毎日大変でつらい作業を行っています。

そして、心身ともに疲弊されていることと思います。

微力ではありますが、今回のボランティア活動が少しでも被災された方のお役に立てたのなら幸いですね。

     

復旧・復興はこれから先も続いていきます。

地域おこし協力隊として、また一個人としても被災地に寄り添った支援・活動が出来ればと思います。

     

ご覧いただきありがとうございました‼     

     


<追記>
本当は、3地域すべての被災状況やその様子の写真が掲載できれば良かったのですが・・・
鮮明に記憶に残っている大子町で見た水郡線の線路・鉄橋の崩落現場の様子の写真のみ掲載させていただきます。

  

2019.03.11

【特別更新】あの日から8年・・・

※今回は、協力隊の活動・潮来に関係ない特別更新となります。

皆さんこんにちは。
潮来市地域おこし協力隊の森山です。

さて、今回はタイトルのとおり「あの日から8年」です。

あの日とは。

そう、「東日本大震災」です。

あれから8年の歳月が過ぎました。

もう8年。まだ8年。皆さんはどのように感じているでしょうか。

茨城に帰ってきてから初めて迎える今日という日。

今日は、あの日を忘れないためにも当時のことを改めて思い出してみたいと思います。

注)震災当時のこと描写するので、読みたくないという方はここから下にはいかないでください。


 

 

 

それでは、当時を振り返ってみたいと思います。

当時、地元日立市の高校を卒業してすぐの頃。

普段と何も変わらない日常を過ごしていました。

しかし、一人で実家にいるときそれは突然やってきました。

忘れもしない「2011311日(金)1446」。

これまで経験したことのない大きな揺れ。

家具は倒れ、家中に響く
食器の割れる音

このまま家が倒壊してしまうんじゃないか。

そんな恐怖を感じながらも、ただただじっとしていることしかできませんでした。

揺れが収まった直後、家から逃げ出し近所の方々と先行きの見えない状況に不安を抱いていたのを覚えています。

当然のよう電気、水道などのライフラインは止まる。

そして、地震の状況を知る手段はラジオだけ。

大きな地震があった。聞こえてくるのはそれだけ。それしか分かりませんでした。

携帯もつながらず、家族と連絡を取り合うこともままなりませんでした。

その後、家族の無事を確認し安堵する。家も被害がなく問題なさそう。

しかし、直面する現実。

電気も水道(水)も使えない。

この先、どうやって生活していけばよいのだろうか。

食料品、飲料水を買い求める人で溢れかえるスーパーやコンビニ。

ガソリンを求め、車道にまで数えきれないほど自動車が並んでいるガソリンスタンド。

今まで見たこともない光景がそこにはあり、災害の規模を痛感する。

いつまでこの状況が続くのだろうか。

情報が錯そうしてどれが本当の情報か分からない。

それでも11日を生きていくしかない。そんな気持ちだったと思う。

生活用水を求め川に水汲みに行ったり、飲み水がでる公園まで水汲みに行ったり。

そんな日々を1週間程過ごしたのち、ライフラインが復旧した。

あれほど、電気や水道(水)の大切さを思い知ったことはないだろう。

あれほど、当たり前の日常がこんなにも尊いものだと思い知ったことはないだろう。

その後は、少しずつ震災前の生活に戻っていった。(自分の住んでいた地域は)

ただ、新聞、テレビ、ネットが使えるようになると、被害の大きさが分かってきた。

特に被災地の沿岸部によせる津波の映像は目を伏せたくなるものだった。

現実とは思えない映像がそこにはあったから・・・

 

 

当時は、自分のことだけで精一杯だった。

だけど、自分以上に苦しい思いをしている人はたくさんいたはずだ。

そんな人たちに何かできることがあったのではないかとあの頃を振り返るといつも思う。

311日」

この日は、ずっと特別な日になるだろう。

苦しい記憶、辛い記憶、悲しい記憶。

思い出したくないという人も大勢いるだろう。

それでも、後世に語り継いでいくことは大切だと思う。

冒頭でも述べたが、あれから8年。

あの震災を知らないという子どもたちがこれから先も増えていく。

そして、月日が流れるとともに風化してきている現実。

私にできることは何もないのかもしれない。

それでも今日この日にあの日を振り返り、ここに想いを記すことが

今の私にできることだと思いたい・・・

長文にもかかわらず、ご覧いただきありがとうございました。

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